FC東京はなぜ優勝できなかったのでしょうか?優勝した横浜Fマリノスとの大きな違いとは?

マリノス優勝おめでとうございます!

2019年のJリーグも終了し、横浜Fマリノスが15年ぶりのリーグ制覇を達成しました。

15年という月日は非常に長かったのですが、15年前の優勝時もバッチリ覚えていて、月日の流れを感じたり感じなかったり。

 

つまらなかった最終決戦

最終戦、横浜FマリノスがホームにFC東京を迎えるという組み合わせまでは最高でした。

これで勝ち点も得失点差も変わりなく、勝ったチームが優勝という状況なら文句なしでしたけど、実際はマリノスが圧倒的に有利でしたからね。

最終戦を迎える前の2試合で勝ち点2、得点も2点、頼みのディエゴ・オリヴェイラが負傷で欠場となると、FC東京にチャンスなどありません。

ティーラトンのシュートが東に当たってコースが変わり、GK林の頭上からとドスンとゴールに決まった時点で勝負ありでしたね。

FC東京は、永井謙佑が前半に迎えた2本の決定機を決めていれば、もう少し違った展開になった可能性もありますが、試合全体を見れば横浜FMの完勝です。

7連勝フィニッシュで優勝した横浜Fマリノスと、最後の3試合で勝ち点2しか奪えなかったFC東京。

一体この違いはなんなんでしょうか?

今回は優勝したマリノスではなく、前半戦の貯金を守れずに優勝できなかったFC東京にスポットを当てました。

FC東京はなぜ優勝できなかったのでしょうか?

FC東京はなぜ優勝できなかったのでしょうか?

FC東京はJリーグベストイレブンに6名も選出されました。

選出された人数を考えると優勝したチームに見えますが、なぜ優勝できなかったのでしょうか?

理由は幾つもあります。

理由①久保建英のスペイン(レアル→マジョルカ)移籍

真っ先に思いつくのが、久保建英のスペイン移籍。

開幕戦でスタメン出場していることすら驚いていたのに、その後は絶対的主力→日本代表→レアル移籍(その後マジョルカへレンタル)というサクセスストーリーです。

成長速度凄まじいですね。

久保の移籍は分かりやすく数字に現れました。

久保建英移籍前後の成績

移籍前 14試合10勝3分1敗 勝点33

1節 川崎 △ 0-0
2節 湘南 ○ 3-2
3節 鳥栖 ○ 2-0
4節 名古屋 ○ 1-0
5節 浦和 △ 1-1
6節 清水 ○ 2-1
7節 鹿島 ○ 3-1
8節 広島 ○ 1-0
9節 松本 ○ 2-0
10節 G大阪 △ 0-0
11節 磐田 ○ 1-0
12節 札幌 ○ 2-0
13節 C大阪 ● 0-1
14節 大分 ○ 3-1

得点21の失点7。

得点は多くないものの、一試合平均0.5失点という守備力の高さが数字にも出ています。

続いて久保が抜けたあとの成績がこちら。

移籍後 20試合9勝4分7敗 勝点31

15節 神戸 ● 0-1
16節 仙台 ● 0-2
17節 横浜FM ○ 4-2
18節 G大阪 ○ 3-1
19節 川崎 ● 0-3
20節 清水 ○ 2-0
21節 C大阪 ○ 3-0
22節 仙台 ○ 1 – 0
23節 広島 ● 0 – 1
24節 札幌 △ 1-1
25節 名古屋 ○ 2-1
26節 鹿島 ● 0-2
27節 松本 △ 0-0
28節 鳥栖 ● 1-2
29節 神戸 ○ 3-1
30節 大分 ○ 2-0
31節 磐田 ○ 1 – 0
32節 湘南 △ 1-1
33節 浦和 △ 1-1
34節 横浜FM ● 0-3

得点25の失点22。

6試合も多いのに、得点数は久保在籍時より4点しか多くないのです

守備も綻びを見せるようになり、上位チームとの対戦(横浜FM、鹿島、川崎、広島)を落とし続けました。

優勝できなくて当然ですね。

久保が移籍して中盤のキープ力も前線へのキラーパスも減り、攻守に渡って中位レベルのチームに落ちてしまいました。

当然久保のような若い選手の移籍は有りえない話ではなかったので、そこまでのチームということでしょう。

 

理由②期待外れの外国人選手

久保の移籍によるレベルダウンを補えなかったことが、横浜Fマリノスとの違いを生んでしまいました。

横浜Fマリノスも、開幕戦でインサイドハーフのコンビを組んだレフティーの天野純三好康児の2人がベルギーへ移籍し、得点源のエジガル・ジュニオも大怪我で離脱しましたが、直ぐにエリキマテウスを補強してチーム力を維持し続けました。

その結果、大津祐樹、遠藤渓太をベンチに置き、李忠成はベンチに入れない程の豪華な陣容の維持に成功したのです。

一方でFC東京は、三田啓貴を神戸から獲得したぐらいで、外国人選手はことごとく失敗

  • DF:オ ジェソク 12試合出場(出場時間1772分)
  • MF:ナ サンホ  25試合出場(出場時間679分 得点2)
  • MF:ユ インス 5試合出場(出場時間117分)
  • MF:アルトゥール シルバ 7試合(出場時間194分 得点1)
  • FW:ディエゴ オリヴェイラ 33試合出場(出場時間2808分 得点14)
  • FW:ジャエル 15試合出場(出場時間234分 得点1)
  • FW:ナッタウット 0試合出場

※FC東京U-23の成績は除く

シーズン途中から加入したオ・ジェソク、Jリーグベストイレブンにも選ばれたディエゴ・オリヴェイラ以外の稼働状況が悪いですね。

日本人もレギュラーとベンチの選手に差が大きく、主力の移籍や離脱時に対応出来ていなかったことも要因かなと。

来季はアジアチャンピオンズリーグも戦うので、固定制を強いるなら厳しいシーズンとなるでしょう。

参考までに、優勝した横浜Fマリノスの外国人選手が残した圧倒的な記録を見てください。

  • DF:チアゴ マルチンス 33試合出場(出場時間2883分)
  • DF:ドゥシャン 1試合出場(出場時間11分)
  • DF:ティーラトン 25試合出場(出場時間2219分 3得点)
  • FW:マルコス ジュニオール 33試合出場(出場時間2674分 15得点)
  • FW:エリキ 12試合出場(出場時間1078分 8得点)
  • FW:エジガル ジュニオ 16試合出場(出場時間1188分 11得点)
  • FW:マテウス 20試合出場(出場時間1131分 4得点)

エリキが負傷したエジガル・ジュニオ同様に得点を重ねたことは素晴らしいですね。

これもスカウティングの賜物。

 

理由③今年も浦和レッズに勝つことが出来なかった

5節と33節で浦和と対戦し、いずれも1-1のドロー

今年の浦和は、例年にも増して酷いシーズンを送っていたにも関わらず、2試合共に勝てませんでした。

これでは優勝できなくて当然でしょう。

最後に浦和に勝利したのは2013年まで遡らなければならず、通算成績は9勝11分26敗という圧倒的な負け越し。

また、9勝のうち5勝は、2001年から2003年までのもの。

元々は得意としてましたが、2004年のナビスコ杯(現ルヴァンカップ)でのPK戦勝利以降は負けるようになり、次に勝利したのは2011年の天皇杯まで時間がかかっています。

監督も選手も変わってますが、脈々と受け継いだ苦手意識がシーズンの成績関係なく勝敗に出るということでしょうか。

優勝するチームというのは、苦手意識を持ったチームも倒してこそ王者です。

その点でFC東京に王者らしさはありませんでした。

 

まとめ

優勝した横浜Fマリノスも盤石だった訳ではありません。

シーズン途中まで、ホームで快勝したかと思えばアウェイであっさり負けるなど、取りこぼしが目立ってました。

それでも徐々に調子を上げて15年ぶりの優勝を成し遂げたのです。

シーズン途中から停滞し始めたFC東京とは対象的ですね。

FC東京は昨年に比べて最後まで粘ったものの、横浜Fマリノスに比べると武器が少な過ぎました。

来年再び優勝争いをするためには、効果的な補強が不可欠となるでしょう。

噂になっているマンチェスター・シティのダビド・シルバ、ニューキャッスルの武藤嘉紀、降格したジュビロ磐田からアダイウトンを獲得できれば相当面白くなりますが、全員は無理でしょうね。

個人的にはダビド・シルバにはJリーグに参加してもらいたいです。

神戸じゃないのでお金心配ですが……。

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