サッカー

主審の山本雄大氏叩きだけでは何も変わらない | Jリーグ史上最悪の大誤審を機に考えるべきジャッジメントの基準

5月 19, 2019

Jリーグ見ている人なら知っていると思いますが、J1リーグ12節の浦和レッズ対湘南ベルマーレで大誤審が起こってしまいました。

問題のシーンは湘南が2点ビハインドの迎えた31分。湘南の杉岡大暉のシュートが右ポストを叩いて逆サイドのネットを揺らしたもののゴールが認められず、主審の山本雄大がプレー続行を指示したシーンです。

ゴール裏の映像見ても完璧に入ってました。

問題シーンの後に浦和のカウンターが決まって3−0になっていたら、湘南の大逆転劇は起こらなかったことでしょう。

この問題シーンに対する現役選手の反応がこちら。

すると岩政大樹氏が反応します。

その後アップされたブログで、岩政大樹氏のゴール判定について見解をまとめてました。

参考:ゴールラインをめぐる判定について

一部抜粋して補足していきます。

ただ、審判は、あるいはJリーグは何も変わっていないわけではありません。その歩みが早いか遅いかは別として、私がプレーしていた10年前から変わってきている部分もあります。

10年くらい前に選手協会とレフェリーの方とで意見交換の場が設定されるようになりました。最近では、各試合直後にクラブと審判側とで直接話ができるようになったとのニュースも見ました。今年から始まった「ジャッジリプレイ」も素晴らしいですよね。

何となく分かります。ただ、誤審問題は毎節起こってしまってて…

では、なぜミスが減らないのか。

だからといって、今回の件をみすみす見過ごしていいのか。

いいわけがありません。選手たちは人生をかけて戦っています。一つの判定で人生が変わるなんてことも大げさではなく起こりうるものです。

ここがポイントだと思います。

では、何をすれば良いのか。具体的にどうすれば良いのか。

現役選手がつぶやくのもこれです。1プレーで人生が変わる世界なので、ジャッジメントに正しさを求めるのは当然のこと。

 

例えば、今回のゴールラインをめぐる判定のミスはどうしたら良いのでしょう。

確かに審判に非があるようなジャッジミスでした。

しかし、今回続いたようなケースはレフェリーの方の意識の欠如が問題でしょうか。

私は主審、副審の方の目線や心理で想像してみました。確かに最善の判断ができなかったかもしれませんし、これは本人にしか分かりません。

ただ、私は意識の問題ではなく、物理的に「ゴールを割ったかどうか」にだけ集中していれば良いわけではないことが問題なのではないかと思ったのです。

審判に非があるのは間違いありません。

今回の件も、プレー続行を指示した主審の山本雄大に副審や第四審判が「待った」かけて止めてゴールを認めるべきでした。レフェリーが一致団結してジャッジを覆さなかったのは異様です。

サッカーだけではありませんが、なぜか日本のスポーツは、一度下した判定を覆すことはしません。

 

だから、鹿島対清水の試合を見たときに「ゴールラインテクノロジーを導入すべきではないか」とつぶやきました。

私の言い方が悪く、もしかしたらこれは「ゴールラインテクノロジー」ではなく「VARの限定的使用」と述べた方が良かったのかもしれませんが、「ゴールラインを割ったかどうか」にだけ、ビデオ判定を導入すべきだと思ったのです。

VARを"限定的"と言ったのは、個人的にまだ全ての判定にVARを導入することによる弊害がサッカーの魅力を損なっている面があると考えているからです。

だから私は「ゴールラインを割ったかどうか」にだけビデオ判定を導入し、それ以外の判定については審判のジャッジに委ねる。

そう明確に区別すれば良いのではないかと考えたのです。ゴールを割ったかどうかは、その他の判定と違い、明確です。「ビデオで確認したら、ゴールラインを割っていたよ」と言われて不満を示す選手はいないでしょう。

そうすれば、ゴール脇にビデオを設置して第4の審判の方が判定に介入できる余地を与えれば良いだけです。

主審と副審にはゴールライン以外のところに集中してもらい、例えば鹿島対清水で起こったような、オフサイドラインを見ながらシュートが放たれたら急いで戻ってゴールラインを見る、そして正確に判定しなさい!、なんてことは起こりません。

分からなくもありませんが、そうなると他のあやふやなジャッジは変わらないままなので、基準を欧州同様に合わせるべきだと考えてます。

  • ゴール前のシュートを防いだ際に手に当たったかどうか
  • ボールがある場所以外の揉め事
  • 一発退場に相応しいラフプレーの検証

これらはVAR判定導入でジャッジの統一化が進むことでしょう。

『ミスジャッジも含めての勝負』というのは外野の勝手な意見で、実際に戦っている選手たちはたまったもんじゃありませんからね。

 

私は、審判と選手は共演者であるべきだと考えています。敵対関係は必要ありません。

試合の中ではもちろんぶつかりますよ。それは勝つためにプレーするのが仕事である選手と、公正に安全に試合を成り立たせるのが仕事である審判の方とでは、向かう目的が違うからです。

しかし、サッカーを愛する気持ちは同じです。その試合を良いものにしたい。その気持ちも同じです。

お互いがお互いをリスペクトしなければどんどん離れていくだけです。そうして、「あちら側」と「こちら側」でお互いを捉えているうちは、いつまでも良い関係にはなり得ません。

だから、私はSNSで選手が審判のミスを取り上げて語るのは好みません。その先に根本の解決が見えるとは思えないからです。

ミスはミスが起こる原因を掘り下げて、その原因に具体策を示すこと。

ですね。その為に選手とレフェリーそれぞれの意見を汲み取るべきでしょう。

 

最後に

取り消された湘南だけでなく、事なきを得ることになった浦和も「確実に入ってた」と主張してほしかったです。

主張が通らないなら、直後のプレーで1点プレゼントするなど、両チーム協力して審判団に抗議しても良かったのでは?と。

一刻も早い改善を望みます。

-サッカー
-,

Copyright© 老い時々晴れ , 2020 All Rights Reserved.