10代〜20代前半の頃に感じたおっさんは物凄くダサかった。
髪はボッサボサ、服はセンスなく、口は臭くて腹は出ている。
若い人からすると、触れるだけじゃなくて近づくのも嫌な存在、それがおっさん。
それから軽く10年を越え、自分自身がおっさんになった。
30代に突入した時点で周囲に「おっさんになった」なんて自虐的に言っていたが、30代後半の今はどこからどうみてもおっさんであり、年々自覚も強くなっている。
派手な色よりモノトーン、若い子たちの会話に入れない、疲れやすい、いくら寝ても寝れる、早くに子供できた同級生の子が高校生、、、など、否応なしに自分がおっさんであると自覚する。
見た目もそう。
髪のボリュームが落ち、肌はハリを失い、身体も中年っぽさが滲み出てきた。
もうウェイウェイできる年頃ではない(元々してなかったけど)。
そこで、「まだまだ若い子には負けないぞ!!」と若作りするのも痛々しさしかないので、いかに自然に歳を重ね、若い子に嫌われるおっさんにならないことが、今後のポイントではないかと考えている。
好き嫌い関係なく、共存するという事実は変わらないので、嫌われるおっさんよりも自然なおっさんを目指したいもの。
そこで今回、幾つかポイントを考えたので、同世代の方はおっさんの予習をしておこう。

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おっさんの予習
外見面と中身に分けて説明する。
外見・エチケット編
残念ながら我々は西島秀俊や沢村一樹ではない。
彼らのような40代後半を過ぎても、世間から『イケメン』の声を頂戴するのは芸能人だからである。
下手に落ち込まず、別世界の人と認識することが大事。
その上で、見た目はどうしていけばいいのか?ということだが、簡単にまとめると、シンプルを心掛けてやり過ぎないこと。
具体的には
- 髪に整髪料を付け過ぎない(そもそも整髪料が必至の髪型にしない)
- 髪は短過ぎず長過ぎず
- 派手な色味のファッションを避ける
- 高級ブランドからユニクロやGUなどのファストファッション中心
- VネックのTシャツやカットソーは選ばず露出を控える
- タイトな洋服を着ない
- タイトなズボンは履かない
- タイトなスーツは着ない
- 半パンなどスネを出さない
- ヒゲは定期的に処理する
- 長袖でも溢れ出す程の剛毛の人は処理を検討
こんなところ。
要はどこにでもいる普通の人。
おっさんに個性は不要で、無理した背伸びは年齢とマッチせずに痛さしか出てこない。
次にエチケット。
これはそこまで難しいことではなく、口臭やフケなど、他人に影響出さないように。
口臭については、歯磨き、口臭ケア用品の常備、匂いキツめの食べ物は控えるなどの心配りが必要不可欠。
歯槽膿漏の方は治療も検討しよう。
フケについては、自分にあったシャンプーを見つけるか湯シャンをオススメする。
電車に乗っていると、スーツの肩部分にフケが大量に落ちている人を見かけるが、ほぼおっさん。
中には小綺麗にしている人でもフケ凄い人いるので、そうならないよう日々のケアが大事。
食べ物については、仕事中のランチなどで匂いキツめの餃子などは避ける。
「午後の打ち合わせ相手男だし」とか言い訳する人もいるが、仕事中はとにかく我慢。
次に内側、キャラクターについて。
中身・キャラクター
服装同様におっさんに個性は不要。
なので、調子に乗って10歳以上歳が離れた人に下ネタを聞かせるのはご法度。
人が多く集まるような場所では大人しくしているのが吉日。
禁止行動、キャラクター一覧は以下の通り。
- 親しい人以外の前では下ネタを控える
- 他人のプライベートに興味を持たない
- 髪切ったなどの変化は見逃す
- 「趣味は?」と聞かれても個性ある答えは言わない
- 好きな芸能人を聞かれても20歳前後の人の名前を出さない
- 昼食に若い人を誘わない
- 若い子たちの盛り上がりには参加せず、少し離れて「楽しそうだねぇ」という程度に微笑む
- 口のおつゆor食べカスを出さないよう大口を開かない
- 恋愛事情に口を挟まない
- 「◯◯しないと」などのお節介しない
など、とにかく適度な距離を保つよう心掛けるよう意識しよう。
もう一つ、大事な落とし穴を。
それは、資料やパソコンの画面を見て何かを説明する際に発生しやすいアクシデント。
女性社員の服装によって、谷間と挨拶することがある。
心の中はガッツポーズして頂いて構わないが、視線はスグにバレる。
万が一見てしまった場合はそっと視線を外し、全く気づいてないアピールを徹底しよう。
嬉しいアクシデントで間違いないが、振る舞いによっては奈落の底に突き落とすおっさんの敵なのだ。
楽しいおっさんを目指そう
残念ながら、若い人ならOKだけどおっさんはNGということは多くなっている。
人によっては『生き辛い』と感じるだろう。
『なんで気を使わなきゃいけないんだ!』となってもおかしくない。
でも、そういう考えこそ、若者が毛嫌いするおっさんであると理解する必要がある。
どうあがいても、今は我々の時代ではないので、若者の邪魔をせず、ひっそり生きていこう。
で、そんなおっさんライフはつまらないものか?と言われるとそうでもない。
若者には若者の、おっさんにはおっさんの楽しみがある。
注意しないといけないのは、若者とおっさんは別と理解すること。
楽しさの基準までも若いと、おっさんライフは楽しめない。
おっさんにはおっさんの楽しさがある。
楽しさは人によって様々だが、私の場合はダラダラすること。
若い時であれば、友人との付き合いなどもあるので、そこまで遊びたい気分でない時も無駄に付き合っていたが、今はそういう機会は皆無。
若い頃にはなかった圧倒的な自由時間を楽しめている。
ゲームにインターネット、そのほとんどがWebの世界。
今ならHuluやNetflixだってあり、家から出なくてもエンターテイメントを十分楽しる時代である。
私の場合はインターネットだが、勿論外でもOK。
カメラ、ドライブ、登山、フィギア、コンサート…。
幸か不幸か現在はお一人様向けの店舗やサービスも増えているので、誰かと一緒じゃないと・・・とはならない。
今の時代は1人で十分生きていける時代なのだ。
勿論、それを楽しむためには日々の家族サービスも大事で、そこはおっさんらしく観念しよう。
まとめ
おっさんになった・・・と嘆いばかりでは、この先の人生無茶苦茶しんどい。
そうならないよう、若者の邪魔はせず、ひっそり生きて本当の自分を見つける旅に出よう。