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【ネタバレあり】映画『ユリゴコロ』あらすじ・感想 | サイコパスやグロいで片づけられない愛の物語

1月 20, 2020

休日はアマゾンプライムビデオ、Hulu、Netflix、DAZNのいずれかをダラダラ見ているのが至福の時間です。今回ご紹介するのは、プライムビデオで発見した2017年公開の『ユリゴコロ』

プライムビデオで発見してから、いつか見ようと考えていた作品です。ようやく鑑賞することが出来たので、今回はネタバレありで、あらすじ・感想をお伝えしていきます。

なお、今回ご紹介する「ユリゴコロ」はAmazonプライムビデオで無料視聴可能ですので、少しでも気になった方はプライム会員して見てみてください。

ユリゴコロ

 

【ネタバレあり】映画『ユリゴコロ』あらすじ・感想

見どころ

第14回大藪春彦賞を受賞し、第9回本屋大賞にもノミネートされた沼田まほかるのミステリー小説を映画化。ある一家の父の書斎で見つかった殺人者の手記を入口に、殺人に取りつかれた女性の壮絶な人生を描く。監督を務めるのは、『近キョリ恋愛』などの熊澤尚人。宿命に振り回され、苦しむ殺人者・美紗子を、『蛇にピアス』などの吉高由里子が熱演する。

 

あらすじ

父が余命宣告され、さらに婚約者が突如失踪した亮介(松坂桃李)は、実家で「ユリゴコロ」と書かれた1冊のノートを見つける。そこには人間の死でしか心を満たすことができない、美紗子(吉高由里子)という女性の衝撃的な告白がつづられていた。亮介は、創作とは思えないノートの内容に強く引き寄せられ……。

予告動画

 

キャスト

吉高由里子(美紗子)
松坂桃李(亮介)
松山ケンイチ(洋介)
佐津川愛美(みつ子)
清野菜名(千絵)
清原果耶(若き日の美紗子)
木村多江(細谷)

 

感想(ネタバレあり)

内容はあらすじの通りで、亮介(松坂桃李)が『ユリゴコロ』と書かれたノートを見始め、徐々に熱中して心情が変化し、最後は真実に辿り着く物語です。

幼少期〜中学:興味本位

幼い頃、医者にユリゴコロがないと伝えられた美紗子(吉高由里子)。最初にユリゴコロを感じたのが、母親に買ってもらった「ミルク飲み人形」。人形の服を脱がし、ま●こ部分に穴が空いていることに気付いた美紗子は、好奇心からボンドのような液体を穴に注ぎ込みました。人形は小さいので、注ぎ込んだ液体が口から出てきます。次に切り株の穴の中に興味を持った美紗子は、爬虫類系を捕まえては落とすことに夢中になりました。

そして興味の対象はへと変化します。きっかけは同じ場所で遊んでいた同級生の溺死。隠していたカエルに驚いた同級生が池に落ち、そのまま見過ごし溺死した様子を見て、喜びや感動に近い感情を得たようです。その衝動は中学生に進学しても変わらず、今度は排水溝に落ちている帽子を拾おうとしていた子供の手伝いをしていた大学生(のちに洋介(松山ケンイチ)と判明)をサポートするふりをし、鉄板を落として殺害しました。

この幼少期〜中学生までの行動は完全に興味でしょう。無慈悲というべきか。

 

誰かのため

美紗子に変化が生じたのは、専門学校で出会った同級生のみつ子(佐津川愛美)。

自分を傷付けることに快感を得ていたみつ子に対し、徐々に「守りたい」という気持ちに似た感情が芽生え、しつこくナンパしてきたラーメン屋店員を石垣の階段から蹴り落として殺害をします。あっさり殺害することに変化はありませんが、以前と違って”殺害する理由”が生まれたように感じます。

その後、ラーメン屋店員を殺害したことをみつ子に告げ、同時に「自分を傷付けないで」と、お願いする美紗子。しかし、最初は「もうしない」と我慢していたみつ子の辛そうな様子を見て、最後は美紗子が楽(リストカットで殺害)にしました。

美紗子は専門学校卒業後はレストランに務めましたが、一年足らずで辞めて売春婦になります。そこで出会ったのが、かつてレストランで働いていた上司。美紗子の変化に驚きと喜びを隠せない元上司は美紗子を元職場に連れて行き、厨房でプレイが始まりましたが、美紗子は手元にあったフライパンで上司を殴って殺害します。この衝動はかつて嫌いだっただろう上司に対するアレルギー反応のようなものでしょうか。

 

洋介との出会い

お金が底を尽きそうになったタイミングで、橋の横で寂しそうに腰掛ける洋介(松山ケンイチ)と出会いました。美紗子はいつものように「今何時ですか?(幾らですか)」と伝えてましが、洋介は「9時○分です」と素直に時間を答えます。「いや、お金がないんです」と正直に伝えても、「今、五千円しかない」と持っていた五千円札を渡しました。その日は一緒に中華屋へ行き、洋介は美紗子だけにラーメンを食べさせます。

その後も同じ橋の横で会い、一緒に中華(食べるのは常に美紗子)、そして洋介の寝床で洋介のおでこに触れると行為を続けるうち、洋介が過去に子供を殺していることを知ります。その相手は、美紗子が中学時代に鉄板を落として殺した子でした。自分ではなく他人が殺人の罪で深く傷付いている様子を見て、美紗子は大きく動揺します。

その後、美紗子の妊娠が発覚。売春婦なので父親は分かりません。そんな美紗子に洋介は「結婚しよう!」と伝えます。美紗子は出産を躊躇ってましたが、洋介の熱意に押されて出産を決意することに。そして田舎に家を借り、美紗子、洋介、生まれてきた子供との新生活が始まるのでした。

美紗子が自分の母と気付く亮介

その家こそ、亮介が『ユリゴコロ』を読んでいる場所です。遂に自分が売春婦の息子で、父親が本当の父でないことを知りました。亮介も徐々におかしくなっていきます。お店のゴミを出す際にムカデを見つけては何度も踏みつけたり、無表情で肉を包丁で叩くなど、精神がおかしくなっていき……

 

幸せな新生活〜終焉

洋介と亮介との暮らしですっかり平穏な幸せを手に入れた美紗子。洋介も塾講師の仕事を見つけ、生活も落ち着いてきました。

しかし、亮介が成長した頃、以前美紗子が働いていたレストランの仕入れ先の男(仕入男)が家に押しかけ、レストランの上司殺害の秘密を知っていることを美紗子に伝え、脅してきます。そこで美紗子は今の生活を守るため、洋介が持っていた毒物を使い、仕入男を殺害しました。

後日、自宅に警察が駆けつけるも、知らないふりをする美紗子。洋介は毒物の瓶を見て察した様子でしたが、美紗子の嘘に何も言いません。美紗子も隠し通すのは難しいと判断したのか、夜中に川に入って自殺を図りましたが、追ってきた亮介が溺れるのを見て、急いで助けます。

ここまでがノートの内容で、以下は洋介が亮介に伝えた真実

亮介を助けたあと、美紗子は力尽きますが、後から追いかけてきた洋介が助けて事なきを得ました。美紗子が目を覚ますと、病室にいて、横には洋介と『ユリゴコロ』のノートが。ノートで全てを知った洋介は、病院からの帰り道にダム上に美紗子を連れていき、美紗子に飛び降りるよう指示します。しかし、いざ柵に美紗子が登ると、洋介は美紗子の飛び降りを邪魔しました。洋介の愛ですね。そして、もう自分と亮介の前に現れないよう伝え、お金と地図を渡して去っていきました。

 

美紗子=細谷

千絵(清野菜名)が行方不明になり、亮介の元に現れたのが細谷(木村多江)と名乗る女性。その細谷こそ、整形をして名前も変えていた美紗子でした。細谷はかつて横浜で一緒に働いていた千絵がリストカットをしていること、久々に会った時に亮介の名前とお店の場所を教えてもらったことで、洋介との約束を裏切り、亮介の前に現れたのです。この時の美紗子(細谷)は完全に親心でしょう。そして徐々におかしくなっていく亮介を守るため、千絵を監禁しているヤクザ事務所の全員を殺害しました。

千絵の補足

いきなりヤクザやら監禁やら分かりづらくて失礼しました。

千絵は亮介のお店で働いてましたが、ある日急に姿を消してしまいました。千絵が行方不明になった後に細谷が現れ、千絵からの伝言でここまで来たと説明されます。千絵が生きていることに安心しつつ、なぜ姿を消したのか分からない亮介に対し、細谷は「私も調べる」と亮介の力になることを約束。

その後、千絵は結婚していて、今は売春婦として働かされていることを知ります。『ユリゴコロ』を読み始め、精神がおかしくなってきたこともあり、亮介は千絵の旦那(ヤクザ)に対して殺意を持つようになっていきました。そんな亮介の変化に危険を感じた細谷は、自分の手で千絵の旦那とヤクザ事務所の全員を殺害したのです。

亮介が事務所に訪れた時は既にヤクザ全員が細谷に殺害されていて、別室で縛られていた千絵を助けて去りました。そして、全てを知った亮介は細谷を殺そうとするも、それが出来ずに手を離します。放心状態の細谷は「今度こそ捕まるでしょう」と覚悟するも、亮介は入院している義理父(洋介)の病室の場所を教えました。そして、病室で久々に洋介と美紗子は顔を合わせ、出会った時の若さ(美紗子=吉高由里子、洋介=松山ケンイチ)になり、2人が微笑んで終わりました。

 

まとめ

説明順が一部異なりますが、映画『ユリゴコロ』のあらすじ・感想・ネタバレは以上となります。

1人の殺人鬼が人との出会いで少しずつ愛と優しさを身に付けて様子が見れました。前半はグロ部分が多くて見ているのが辛かったのですが、後半から最後にかけて怒涛の伏線回収が見事でしたね。

気になる方は是非一度ご鑑賞ください。

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